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昭和医科大学統括がん情報センター
Showa Medical University Comprehensive Cancer Information Center(SCCC)

目指すところ
昭和医科大学附属5病院全体の膨大ながん診療情報を一元的に統括?管理することにより、日本一質の高いがん医療の提供。AI(人工知能)技術を積極的に活用し、膨大で多岐にわたるがん情報を解析?予測?可視化を行い、最先端でしかもがん患者さん個々に最適な革新的がん診療体制の構築。
活動と目標
1)がん診療の活性化- 5病院のがん診療実績を一括管理し、地域や医療機関へ情報を発信?周知。
- AIを積極活用し、基盤情報の整備。
2)人材育成
- 全職種対象の研修プログラムを実施。
- AIリテラシーやがん診療の最新情報を継続的に学べる体制の整備。
3)学内連携強化
- ワークショップで課題を共有し、AI活用事例や技術的課題を解決。
- 他診療科や関連部門と連携して、がん診療の質の全体的な向上を図る。
4)医療情報の利活用
- 膨大で多岐にわたるがん情報データベースの積極的利活用
メンバー
センター長 :角田 卓也 (医学部内科学講座 腫瘍内科学部門 特任教授)副センター長 :大熊 遼太朗 (医学部内科学講座 腫瘍内科学部門 講師)
戦略担当責任者 :的場 匡亮 (保健医療学部 教授)
AI担当責任者 :村上 幸三 (医学部放射線医学講座 放射線科学部門 准教授)
遺伝子担当責任者 :小島 康幸 (臨床ゲノム研究所 准教授)
看護担当責任者 :田口 美保 (統括看護部 次長)
横浜市北部病院担当責任者:久保田 祐太郎(腫瘍内科 准教授)
藤が丘病院担当責任者 :石田 博雄 (腫瘍内科 准教授)
江東豊洲病院担当責任者 :嶋田 顕 (腫瘍内科 教授)
歯科病院担当責任者 :齊藤 芳郎 (口腔腫瘍外科 講師)
昭和医科大学におけるがん診療の状況
昭和医科大学附属病院で行っているがん診療の実績をご紹介します。
院内がん登録登録データ分析:日本の看医療の今と未来

データというレンズで紐解く、がん医療の「今」と「未来」
私たちが日々向き合っているがん医療は、個々の患者さんの診療の積み重ねで成り立っています。しかし、その一つひとつを少し引いた視点から見つめ直したとき、医療全体の姿が浮かび上がってきます。このレポートは、昭和医科大学と関連病院が長年にわたり蓄積してきた膨大なデータを「レンズ」として、がん医療の現在地と、これから進むべき未来を見つめ直す試みです。
69,120人分のデータが示す、がん医療の羅針盤
本分析の基盤となるのは、2016年から2024年に登録された69,120例の院内がん登録データです。これは単なる症例数の多さを誇るものではありません。年齢、がん種、診断時ステージ、治療内容、医療連携のあり方までを含む、がん医療の「全体像」を捉えるための羅針盤となるデータです。この大規模データを通して、私たちはがん医療の意味あるパターンを読み解いていきます。
データが明らかにした、がん医療を動かす5つの重要インサイト
今回の分析から、がん医療の方向性を左右する5つの重要な示唆が浮かび上がりました。それは、パンデミックの影響、早期発見の価値、情報開示の成熟、医療連携の力、そして治療の個別化と支援の重要性です。以降のページでは、この5つを一つずつ丁寧に紐解いていきます。
パンデミックが生んだ「診断の空白期間」
足彩胜负彩感染症の流行は、がん診断にも大きな影響を及ぼしました。2020年には新規がん診断数が前年比で約11%減少しました。検診の中断や受診控えにより、がんを見つける機会そのものが失われた結果です。この「空白期間」は、後により進行した状態での診断増加につながることになります。
検診が機能すると、がんは早く見つかる ― 胃がんの例
胃がんでは、Stage Iで発見される割合が61%に達していました。これは、胃カメラを中心とした日本の検診体制が有効に機能している証拠です。がんを早期に“ふるい分ける”仕組みがあることで、多くの患者さんがより負担の少ない治療につながっています。
「沈黙の臓器」膵臓がんが突きつける課題
一方、膵臓がんでは44%が最も進行したStage IVで発見されていました。有効なスクリーニング法が確立されていないがんでは、診断が遅れやすい現実があります。この対比は、早期診断技術の開発が今後のがん医療における最重要課題の一つであることを示しています。
「がんを伝える医療」が当たり前になった時代
かつては例外ではなかった非告知は、現在ではほぼ姿を消しました。2024年には告知率が98.6%に達し、患者さんが自らの病状を理解したうえで治療に向き合う時代が到来しています。これは、患者さんの自己決定を尊重する医療文化が定着した証です。
医療連携という力 ― 患者の75%は紹介で来院
昭和医科大学病院を受診する患者さんの約75%は、地域の医療機関からの紹介です。これは、専門病院への「集約化」が機能している証拠であり、より適切な治療へのアクセスを可能にしています。がん医療は、単独の病院ではなく、地域全体で支えるものです。
院内での発見が、早期診断を劇的に高める
他疾患で通院中にがんが見つかった患者さんでは、Stage Iで発見される割合が53.7%と非常に高い結果でした。定期的な医療との接点は、がんの早期発見における「安全ネット」として機能しているのです。
治療は「大きなメス」から「精密な道具」へ
がん治療は急速に個別化しています。分子標的薬の使用率は2016年の3.0%から2023年には5.8%へと上昇しました。画一的な治療から、患者さん一人ひとりに合わせた精密な治療への転換が進んでいます。
「治療しない」は、決して「見放す」ことではない
早期から緩和ケアを取り入れることで、生活の質だけでなく生存期間の延長が期待できることが示されています。がん医療は、治すことと支えることを同時に行う時代へと進化しています。
データが示す、日本のがん医療の未来像
本分析から、日本のがん医療が進むべき方向として、「レジリエンス」「イノベーション」「パートナーシップ」「インテグレーション」「パーソナライゼーション」の5つが浮かび上がりました。これらはすべて、患者中心の医療を実現するための要素です。
データというレンズを通して、未来を照らし続ける
この分析はゴールではなく、出発点です。昭和医科大学は、データに基づく医療の改善を臨床へと還元し続けることで、すべての患者さんにとってより良いがん医療の未来を創造していきます。がん情報をわかりやすく発信
PubMedに掲載された最新のがん免疫療法?腫瘍免疫?免疫関連腸内細菌研究を、理解しやすい平易な言葉で解説しています。専門用語には補足説明を加え、具体的な比喩を使って、がん治療の最前線で起きている革新的な研究を一般の方でもわかりやすくご紹介します。
がん免疫研究レポート一覧 | 昭和医科大学
https://www10.showa-u.ac.jp/~sccc/