総合?救急診療科


診療科紹介

総合?救急診療科は救急科専門医?指導医、プライマリ?ケア認定医?指導医、総合内科専門医などの複数の資格をもつ医師が、院内の各診療科の医師?研修医と連携して救急外来診療をおこなっています。
総合?救急診療科は『昭和医科大学の窓口』として、救急車で来院される方、地域の医療機関からの紹介された方、直接来院される方の診断とその後の治療がスムーズに進行するように初期対応をおこないます。また、医療が高度に専門化?細分化される中で、さまざまな傷病の患者さまがスムーズに治療をうけていただけるよう、院内のコーディネーターの役割も兼ねています。
救急要請のたらい回しが社会問題となる中、当院の救急応需率を向上させ、さらに城南地区の医療に貢献することを目指しています。
tarumiのコヒ?ー診療科長
垂水 庸子

数字で見る診療や病院の実績

臨床指標(クリニカルインディケーター)、医療の質を示す指標(クオリティインディケーター:QI)、病院指標はこちらからご確認いただけます。

スタッフ紹介

医師名 役職
専門分野
資格
垂水 庸子
たるみ ようこ
准教授
診療科長
総合診療医学
プライマリ?ケア
総合内科
救急医学一般
医療安全
日本内科学会 総合内科専門医
日本救急医学会 救急科専門医
日本プライマリ?ケア連合学会 プライマリ?ケア認定医?指導医
JMECCインストラクター、ICLSインストラクター
平井 隆仁
ひらい たかひと
講師
診療科長補佐
総合診療医学
腹部救急?外傷外科
消化器?一般外科
内視鏡外科
肝胆膵の外科
外科感染症
日本外科学会 外科専門医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本病院総合診療医学会 病院総合診療認定医(2026.4~)
ロボット手術(davinci)certificate(助手)
認定ICD
緩和ケア講習会修了
臨床研修指導医
小黒 奈緒
おぐろ なお
助教(内科学講座 リウマチ?膠原病内科学部門より出向)
リウマチ?膠原病疾患一般 日本リウマチ学会リウマチ専門医?指導医
日本内科学会認定内科医
臨床研修指導医
医学博士
社会健康医学修士
八島 広典
やしま ひろのり
講師(内科学講座 糖尿病?代謝?内分泌内科学部門より出向)
糖尿病?代謝?内分泌疾患一般
日本糖尿病学会糖尿病専門医
内分泌代謝?糖尿病内科領域専門研修指導医(暫定)
日本内科学会認定内科医?総合内科専門医?指導医
日本抗加齢医学会評議員
臨床研修指導医
美馬 友紀
みま ゆうき
助教(内科学講座 腎臓内科学部門より出向)
腎疾患一般 日本内科学会認定 認定内科医
日本腎臓学会認定 腎臓専門医
日本透析医学会認定 透析専門医
小菅 将太
こすげ しょうた
助教(内科学講座 脳神経内科学部門より出向)
脳神経内科一般
日本神経学会専門医
日本内科学会認定内科専門医
田中 潤
たなか じゅん
助教(整形外科学講座より出向)
整形外科疾患?外傷一般
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定リハビリテーション医
石田 憲太郎
いしだ けんたろう
助教(整形外科学講座より出向)
整形外科疾患?外傷一般 日本整形外科学会専門医
柳澤 薫
やなぎさわ かおる
助教(医科)
救急医療一般 救急科専門医
消化器内視鏡専門医
専攻医1年次(内科学講座 リウマチ膠原病内科学部門)
関口   航也
せきぐち こうや
助教(医科)
救急医療一般
腹部救急疾患?外傷一般
救急科専門医
日本DMAT
専攻医1年次(外科学講座 消化器?一般外科学部門)
生駒 直大
いこま なおひろ
助教(医科)

専攻医1年次(内科学講座 腎臓内科学部門)
白井 綾乃
しらい あやの
助教(医科)

専攻医1年次(内科学講座 血液内科学部門)
杉浦 里花
すぎうら りか
助教(医科)

専攻医1年次(眼科学講座)
上田 康平
うえだ こうへい
助教(医科)

専攻医1年次(外科学講座 呼吸器外科学部門)
斎藤   晟大
さいとう まさとも
助教(医科)

専攻医1年次(外科学講座 消化器?一般外科学部門)
富樫 和貴
とがし かずき
助教(医科)

専攻医1年次(整形外科学講座)
清水 開貴
しみず はるき
助教(医科)

専攻医1年次(整形外科学講座)
品田 結花
しなだ ゆいか
技術員
(救急救命士)


佐藤 大地
さとう だいち
技術員
(救急救命士)


佐々木 陸
ささき りく
技術員
(救急救命士)



医療従事者の方?患者さんへ

診療実績

62131


【救急外来を受診される患者さん?ご家族の方へ】
 救急外来には様々な重症度?緊急度の病気やけがの患者さんが受診されます。一方、開院時間(平日日中)と違い、夜間?休日では診療に携わる医師、看護師、医療スタッフの数が少なく、実施できる検査の種類も限られます。
 症状が出て間もない段階で患者さんが受診された場合には、検査の結果が特定の病気に特徴でないことも少なくなく、当院のような大きな病院であっても、救急の場で全ての病気やけがを確実に診断することは難しいと言わざるを得ません。
 こうした「医療の不確実性」を補うのが、「経過を見ること」です。患者さんの症状の変化を慎重に追うことで診断の助けとなったり、治療方針の適切な変更に結びつけることができるため、当院では積極的に一泊経過観察入院を勧めています。
 症状が安定しご帰宅された患者さんにおかれましても、数日間は症状の変化を注意深く観察していただき、適宜治療方針が修正できるようご協力をお願い致します。処方された薬を使用しても症状が悪化している、顔色が悪い、呼吸が荒い、意識がもうろうとしているなど何か気になる点があれば、躊躇せず当院救急外来にご相談ください。そして翌日(金?土曜日の場合は月曜日)以降も症状が持続している場合には、当院またはかかりつけの医療機関をご受診いただくようお願い致します。

 また、救急外来で撮影したCTやMRIなどの画像については、当日担当医が確認しその結果をお伝えしますが、確認の内容は主に受診された症状に関連する異常の有無に限られ、すべてを指摘しきれないことがあります。
 当院では、翌日以降に放射線科医が精密な画像読影を行いますので、その読影の結果、治療の必要な異常が見つかった場合には、今後受診を予定されている診療科や医院の医師にお伝えするか、患者さんまたはそのご家族に電話で(診療申し込みの際に届けていただいたご連絡先へ)連絡を差し上げます。近年の社会状況を考慮し、ご帰宅の際に連絡元の番号をお知らせしておりますので、当該の番号から連絡があった際には電話にお出になるか、折り返しのご連絡を下さいますようご協力をお願い致します。

当院における救急応需率向上への取り組み

1)即時応需体制の整備

多くの医療機関では、救急車の受け入れ可否は、現場からの連絡を受けて医師へ確認(いわゆる「確認応需」)したうえで判断する運用が一般的です。
しかしこの運用は、医師の確認を待つ時間が発生しやすく、現場?病院双方にとって負担となることがあります。当院は、城南地区(旧荏原郡)の医療を支える最後の砦としての役割を自認し、「断らない救急」を実現するために、原則として医師への個別確認を要さず受け入れ判断を行う「即時応需体制」を整備しました。この体制により、
  • 救急受け入れ決定までの時間を大幅に短縮し、搬送の遅れを減らす
  • 医師?看護師?救命士?救急隊それぞれの確認?折り返し?再連絡などの負担を軽減する
  • 受け入れ判断の標準化により、搬送先選定の不確実性を減らし、現場の意思決定を支える
といった効果が期待できます。一方で、患者さんの安全や医療の質を守るため、例外的に確認応需とするケースもあります(例:高度な専門対応が必要な状態が強く疑われる場合、特別な準備?調整を要する場合など)。これらの例外運用は、救急部門だけで決めるのではなく、院内の関連診療科と合意形成(コンセンサス)を得た上で運用しています。当院は、地域の救急医療を“受け止める”ために、仕組みとチームで支える体制づくりを継続しています。


2)医師の日勤?夜勤勤務体制の整備

絶え間なく発生する傷病者に対応し、救急医療を24時間維持するために、多くの医療機関では「当直(宿直)」の仕組みが用いられてきました。
しかし現場の実態としては、本来は休息を前提とした宿直であるにも関わらず、救急対応や診療が連続し、結果として長時間の実労働になりやすいという課題があります。こうした運用は、医師の働き方改革の趣旨とも整合しにくく、疲労の蓄積は判断力やパフォーマンスの低下につながり、医療安全の観点からも見過ごせません。当院では、救急を支える医師の勤務を「宿直」に依存するのではなく、日勤?夜勤を明確に区切った勤務体制(夜勤体制)を整備し、適切な休息と引き継ぎを前提とした運用を行っています。これは医師を守るためだけでなく、常に一定のコンディションで診療を提供することにより、患者さんにとっての安全性を高める取り組みでもあります。また当院では、救急搬送の多い時間帯に対応力を確保するため、救急需要の傾向を踏まえてシフトを柔軟に最適化しています。具体的には、医師が比較的多い日中は配置を調整しつつ、夜間など救急が集中しやすい時間帯に増員配置するなど、限られた人的資源の中でも「断らない救急」を維持できるよう継続的に改善を行っています。
68118
3)総合?救急診療科医師を中心とした、各科出向のチーム体制

当院では、総合?救急診療科医師を中心に、各診療科からの出向医師が加わる多職種?多診療科連携のチーム体制で救急診療を担っています。救急外来では、臓器別?専門領域にかかわらず幅広い症状の患者さんが来院されるため、初期対応の段階で「担当科が決まらない」「受け入れ判断に時間がかかる」といった理由で受け入れが滞ることがあります。この課題に対し、総合?救急診療科が軸となり、各科出向医師とともにあらゆる診療科にまたがる患者さんをチームで診療することで、初期対応の迅速化と受け入れの円滑化を図っています。総合的な視点で診療を進めつつ、必要に応じて早期に専門的評価へつなげられることが強みです。さらに、専門性が高い判断や処置が必要な場合には、該当診療科のオンコール体制がバックアップし、適切なタイミングで専門医が関与できる仕組みを整えています。
「まず受け入れて初期対応を行い、必要な専門医療へ確実につなぐ」——このチーム体制により、当院は地域の救急医療を支える受け入れ能力の向上に努めています。


4)救急専用病棟の配備
「断らない救急」を実現するうえで最大のボトルネックになりやすいのが、診察後に入院が必要となった患者さんの“受け皿(病床)”です。
救急外来で診断?初期治療ができても、入院先の病床が確保できなければ、救急外来の滞留(いわゆるED boarding)が発生し、次の救急受け入れにも影響します。 当院ではこの課題に対応するため、救急患者を優先的に受け入れる救急専用病棟(救急診療科病棟:C9C)を整備し、救急外来?入院までを切れ目なくつなぐ体制を構築しています。
68116
救急専用病棟では、 
  • 重症の患者さんは各専門診療科が中心になって全身管理?治療を行います。場合によっては救命救急センターはICU(集中治療室)に入室する場合もあります。
  • 軽症の患者さんは、総合?救急診療科が中心となって入院後の全身管理?治療を行います。
  • 翌日病状が落ち着き、専門的治療が必要と判断された時点で、各診療科へ速やかに転科して入院継続できるようにしています。
このように「救急で受けて、入院で支え、適切な専門治療へつなぐ/地域へ戻す」という流れを病棟側で回すことで、 
  • 救急外来の滞留を減らし、救急受け入れ能力を維持?向上する
  • 夜間?休日も含めて、入院導線を確保し、搬送先選定の遅れを減らす
  • 早期の方針決定(転科?退院?転院)を促進し、医療の質と効率を両立する といった効果を目指しています。

5)他職種へのタスクシフティング

「断らない救急」を継続するためには、医師?看護師が診療そのものに集中できる環境づくりが不可欠です。救急現場では、診療以外にも搬送受け入れ調整、初期情報収集、各種連絡、物品準備、院内搬送など多くの業務が発生し、これらが積み重なると対応力が低下し、結果として受け入れの遅れや滞留につながります。 当院ではこの課題に対して、業務を適切に分担し、医療チーム全体で救急対応力を高めるため、他職種へのタスクシフティングを推進しています。具体的には、救急現場の実務に強い病院救命士(院内救命士)を3名入職し、救急外来の運用を支える体制を強化しました。 病院救命士は、救急医療に必要な初期対応を理解したうえで、医師?看護師の業務負担を軽減し、救急対応の流れを滞らせない役割を担います。
1771583823327
例えば、
  • 救急搬送の初期情報の整理、受け入れ後の導線準備
  • 診療開始前の物品?機器準備、処置環境のセットアップ
  • 検査?処置に伴う院内搬送や段取りの補助
  • チーム内連携の促進(必要情報の共有、連絡の橋渡し)
     など、救急外来の“回転”を支える業務を中心に関与します(※実際の業務範囲は院内の規程?運用に基づきます)。
このタスクシフティングにより、 
  • 医師が診断?治療判断に、看護師が看護?観察により集中できる
  • 診療開始までの時間が短縮され、救急外来の滞留を減らせる
  • チームとしての対応が安定し、医療安全にも寄与する
     ことを目指しています。
当院は今後も、職種横断のチーム医療を推進し、限られた医療資源の中でも地域の救急医療を守る体制づくりを継続していきます。

20260216_091809 (1)

当院での勤務をお考えの皆さまへ

DSC00158
昭和医科大学病院 総合?救急診療科の勤務にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
当科は2025年10月から開始した、新しい医局です。

当科は、地域の救急医療の「最後の砦」として、救急搬送?ウォークインを問わず、可能な限り患者さんを受け入れる体制づくりに取り組んでいます。
その中で私たちが大切にしているのは、救急の現場を“気合”や“個人の頑張り”で回すのではなく、仕組みとチームで持続可能にすることです。
即時応需体制、日勤?夜勤を明確にした勤務設計、救急専用病棟、他職種へのタスクシフティングなどを通じて、医療安全と働きやすさの両立を目指しています。
総合?救急診療科医師を中心に、各科出向医師と協働するチーム体制のもと、幅広い患者さんを診療しながら、専門性が必要な場面では各科オンコールがバックアップします。
救急診療を「一人で抱え込まない」体制を整えることで、若手から経験豊富な医師まで、それぞれが力を発揮できる環境づくりを進めています。
当科での勤務は、救急診療の実力を高めるだけでなく、院内連携や病床運用、地域連携といった“救急を支える仕組み”そのものに関わる経験にもつながります。
キャリアの志向(救急専門、総合診療、サブスペシャルティ併行、教育志向など)に応じて、学び方?働き方を一緒に設計していけることも当科の特徴です。
また、時短勤務や、週1回(月2回からOKです)の勤務など、変則的な働き方も相談できます。
今後総合診療科の病棟?外来行っていく予定です。
専攻医プログラムは2027年度より開始する予定です。
昭和医科大学は2028年に100周年を迎えます。次の100年に必要な人材を育てる医局を、一緒に作っていきましょう。

見学や面談は随時受け付けています。
実際の現場を見ていただくことが何よりの判断材料になると思いますので、少しでもご興味のある方はお気軽にご連絡いただけましたら幸いです。
(担当:平井隆仁 smu-gm.er@med.showa-u.ac.jp)

ホ?スター作成11.16